「ゴミ屋敷から引越ししたい場合はどうすれば良いのだろう?」
「引越しまでの流れを知りたい」
家がゴミ屋敷化してしまった状況で引越しを検討している方は、どこから手をつければ良いのか分からず悩まれているのではないでしょうか。
ゴミ屋敷からの引越しは通常の引越しとは大きく異なり、事前の準備と計画が必要です。
この記事では、ゴミ屋敷から引越しをするための具体的な方法や流れ、注意点を詳しく解説します。
1人では解決できないと感じている方も、適切な方法を知ることで確実に新しい生活をスタートできるでしょう。
ゴミ屋敷のまま引越し業者へ依頼できない3つの理由
ゴミ屋敷の状態では、残念ながら一般的な引越し業者に作業を依頼できません。
依頼できない理由は以下の3つが挙げられます。
- 作業時間が読めない
- 見積もりが取れない
- 不用品やゴミの処分に対応していない
作業時間が読めない
ゴミ屋敷の状態では、引越し業者は正確な作業時間を算出できません。
引越し業者は効率的な運営のため、1日に複数の現場を担当するタイトなスケジュールで業務を行っています。
通常の引越しでは事前の調査により必要な時間と人員をある程度計算できますが、ゴミ屋敷では荷物の量や状況が把握できないため、作業時間の予測が困難です。
ゴミと荷物の分別、不用品の処理、清掃作業などが発生すると、当初の予定を大幅に超過する恐れが高くなります。
その結果、次の現場への到着が遅れ、他の顧客のスケジュールに影響を与えてしまいます。
引越し業者にとって時間管理は信頼の根幹であり、予測不可能な状況は経営上のリスクとなるため、ゴミ屋敷からの引越しは受け入れが難しいのです。
見積もりが取れない
ゴミ屋敷では、引越し業者が適正な料金を算出するための情報を把握できないため、見積もりの作成が不可能です。
引越し料金は、主に以下の要素によって算出されます。
- 搬出する荷物の総量
- 運搬する距離や時間
- 人件費や資材費
- 繁忙期などのオプション料金 など
しかし、ゴミ屋敷の状態では大量のゴミに埋もれて実際の荷物が確認できず、何を新居に運ぶべきかの判断ができません。
また、室内の通路がゴミで塞がれている場合、荷物の搬出経路や作業効率も予測できないため、必要な作業時間や人員配置の計算が困難です。
まずはゴミ屋敷を片付けて、運搬対象となる荷物を明確にすることが見積もり取得の前提条件となります。
不用品やゴミの処分に対応していない
引越し業者は荷物の運搬が専門であり、ゴミ屋敷に大量にある生活ゴミや不用品の処分は業務範囲外のため対応してくれない場所が多いでしょう。
大手引越し業者のなかには不用品回収サービスを提供している会社もありますが、その対象は特定の家具・家電に限定されており、品目数にも制限があります。
なかでも、ゴミ屋敷に散乱している可燃ゴミ・不燃ゴミ・生活用品などは、どの引越し業者も回収対象外としています。
また、何が必要な荷物で何が不用品かの判断は、居住者本人にしかできません。
引越し業者にとって物品の仕分けや大量ゴミの分別処理は専門外の業務であり、適切な処分方法や費用算出も困難です。
このため、事前にゴミ屋敷の片付けを完了させることが引越し依頼の前提条件となっています。
ゴミ屋敷から引っ越すための方法
ゴミ屋敷から引っ越すためには、主に2つのアプローチがあります。
- 自身でゴミ屋敷を片付けてから引越し業者へ依頼する
- 清掃業者へ片付けを依頼してから引越し業者へ依頼する
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に最適な方法を選択しましょう。
自分でゴミ屋敷を片付けてから引越し業者へ依頼する
時間と体力に余裕がある場合は、自身でゴミ屋敷を片付けてから引越し業者に依頼する方法があります。
自分でゴミを片付けた場合、自治体のゴミ袋代や粗大ゴミ処分費用、清掃用具の購入費などの出費のみで済むでしょう。
ただし、自力での片付けはゴミの分別作業・重い物品の搬出・清掃作業など、想像以上に体力を消耗し、数週間から数か月の長期間を要する場合もあります。
また、自治体のゴミ収集日にあわせて計画的に進める必要があり、粗大ゴミの回収予約が取りにくい地域ではさらに時間がかかります。
途中で挫折した場合は、結局業者依頼が必要になってしまうため、引越し予定日までに確実に片付けを終えられるかの判断が重要です。
清掃業者へ片付けを依頼してから引越し業者へ依頼する
確実かつ効率的にゴミ屋敷問題を解決したい場合は、ゴミ屋敷清掃の専門業者に依頼してから引越し業者に作業を頼むとよいでしょう。
専門業者は豊富な経験と適切な機材を有しており、複数のスタッフによる組織的な作業で短期間での清掃が可能です。
作業内容はさまざまで、大量のゴミや不用品の搬出から細かな分別作業、作業完了後の簡易清掃やハウスクリーニングまで対応してくれます。
一部の業者では不用品の買取サービスも提供しており、買取代金を作業費用から差し引けるため、総額を抑えることも可能です。
費用は自力作業より高額になりますが、時間と労力の節約・作業の安全性確保・確実な問題解決を考えた場合、業者への依頼はより現実的な手段と言えます。
ゴミ屋敷からの引越しを業者へ依頼した場合の流れ
ここからは、専門業者に依頼した場合の一般的な作業の流れを紹介します。
具体的な流れは以下の通りです。
- 清掃業者へ依頼
- 清掃前の準備
- ゴミ屋敷の清掃
- 引越しの準備
- 引越し
事前に流れを把握しておくことで、スムーズに引越しを進められるでしょう。
清掃業者へ依頼
清掃業者への依頼は、現地での見積もりを実施する信頼できる業者を選んで申し込むことから始まります。
Webサイトの問い合わせフォームや電話で初回相談を行うと、多くの業者では担当者が実際に現場を訪問して詳細な見積もりを作成してくれます。
業者を選ぶ際の注意点として、電話やメールだけで料金を提示してくる業者は避けるようにしましょう。
ゴミ屋敷の状況は家によって変わり、実際に現場を確認しなければ正確な見積もりは不可能です。
現地調査を省略する業者のなかには、作業当日に高額な追加料金を請求する悪質なケースもあるため、現地に来てくれる業者を選ぶようにしてください。
清掃前の準備
作業が始まる前に、新居へ持参する重要な物品をリストアップしたうえで、業者に伝えるようにしましょう。
通帳・印鑑・重要書類・思い出の品・貴重品など、重要な物品のリストを事前に作成して業者に共有しておけば、作業中に発見した際に適切に保護してもらえます。
ただし、大量のゴミに埋もれた状態での仕分け作業では、どれだけ注意深く行っても見落としが発生する可能性があります。
処分されては困る物品は、可能な範囲で事前に自身で取り出しておくとよいでしょう。
また、近隣住民への事前挨拶や作業車両の駐車スペース確保など、スムーズな作業進行のための準備も忘れないようにしてください。
ゴミ屋敷の清掃
業者による清掃作業中において、依頼者は立ち会いながら確認作業を行う役割を担います。
清掃作業自体は専門スタッフが進めてくれるため、依頼者は作業部屋の外や安全な場所で待機していても問題ありません。
ただし、作業中に発見された物品について「保管するか処分するか」の判断を求められる場面では、その場で処分・保管の指示を出す必要があります。
作業終了時には、必要な物品が適切に保管されているか、不要な物品が残っていないか、清掃が十分に行われているかなどの最終確認を実施します。
また、買取サービスを利用する場合は、査定額の詳細も確認しましょう。
引越しの準備
清掃が完了したら、引越し業者に連絡して見積もりを依頼します。
清掃業者によって新居に持参する荷物が整理されており、引越し業者も作業内容や必要な人員、トラックのサイズなどを適切に判断できるため、スムーズに見積もりを作成できます。
また、残った荷物の量が少ない場合は、引越し業者を利用せず、レンタカーや軽トラックを借りて自分で運搬することも選択の1つです。
荷物の量と距離、体力的な負担を総合的に考慮して最適な方法を選択しましょう。
引越し
引越し当日は主に業者が作業を行うため、依頼者の負担は少ないといえます。
部屋がきれいに片付いているため、引越し業者による荷物の運搬作業は通常どおりの手順で進行します。
ただし、引越し日までに荷物の梱包作業が必要となるため、清掃業者が整理した物品はできるだけそのままの状態で保管しておくことがおすすめです。
また、清掃業者に依頼する際、引越し準備も含めて相談しておけば、新居に持参する物品を引越し用の段ボールに直接梱包してもらえる場合もあります。
各業者をうまく利用したうえで、スムーズな引越しを目指しましょう。
ゴミ屋敷から引っ越す際の注意点
ゴミ屋敷からの引越しを成功させるためには、以下の点に注意が必要です。
- 清掃業者に引越しである旨を伝える
- 家具付き物件では家具を処分しなければならない場合がある
- 原状回復費用がかかる場合もある
- 新居に持っていく物は事前に伝えておく
清掃業者に引越しである旨を伝える
清掃業者に依頼する際は、引越し予定がある旨と具体的な日程を事前に伝えることが重要です。
引越しを前提とした片付けでは、単純な清掃作業とは異なる時間管理と作業優先順位の調整が必要になります。
引越し当日までに確実に部屋を使用できる状態にしなければならないため、業者側も逆算したスケジュール設定を行う必要があるのです。
繁忙期や業者の予約状況によっては、希望する日程での作業が困難な場合もあるため、早めの相談と予約が欠かせません。
事前に情報を共有しておくことで、より効率的で確実な作業につながるでしょう。
家具付き物件では家具を処分しなければならない場合がある
家具付きの賃貸物件から退去する場合、契約内容によっては備え付けの家具・家電を借主が処分しなければならないケースがあります。
衛生面や設備更新の観点から、退去時に既存の家具・家電を全て新品に交換する物件も少なくありません。
賃貸借契約書の退去条項や設備に関する特約事項を確認して、処分義務の有無を事前に把握することが重要です。
自分で処分する必要がある場合は、大型家具や家電の搬出・処分費用が追加で発生する可能性も頭に入れておきましょう。
原状回復費用がかかる場合もある
ゴミ屋敷の状態が長く続いた部屋の場合、通常のハウスクリーニングでは除去できない深刻な損傷により、借主に原状回復費用が請求される可能性があります。
原状回復とは、賃貸契約終了時に物件を入居当初の状態に戻す借主の義務です。
通常の生活による自然な劣化や汚れは貸主負担となりますが、借主の故意や過失による損傷の場合は借主が修繕費を負担しなければなりません。
ゴミ屋敷では長期間の清掃不足により床の汚れ、壁紙のシミ・変色、カビの発生などが発生しやすく、これらは「通常使用の範囲を超える損傷」と判断される可能性が高いでしょう。
ゴミ屋敷の場合、退去前にある程度の原状回復費用を見込んでおくことをおすすめします。
新居に持っていく物は事前に伝えておく
清掃業者は物品の処分・保管の判断ができないため、新居で使用する予定の物品は作業開始前にリストアップして伝える必要があります。
依頼者からの明確な指示がなければ、新居で必要になる予定だった物品も不用品として処分されてしまう恐れがあります。
「○○という特徴の物品が見つかったら確認してください」など、具体的な指示を出すことで、大事な物品をできるかぎり保護しましょう。
費用を安く抑える3つの方法
ゴミ屋敷からの引越し費用は決して安くありませんが、以下の方法で費用を抑えられます。
- 買取サービスがある会社に依頼する
- 分割払いにする
- 事前に分別をしておく
買取サービスがある会社に依頼する
不用品の買取サービスを提供している業者に依頼すれば、買取代金を清掃費用から差し引いてもらえるため総額を抑えられるでしょう。
ゴミ屋敷に埋もれている物品のなかには、まだ価値のある家具・家電・ブランド品・趣味用品などが含まれている場合もあります。
通常であれば粗大ゴミとして処分費用がかかる大型家具や家電製品でも、状態が良ければ買取対象となる可能性があるのです。
とくに、高額な家電製品や人気ブランドの商品があれば、想像以上の買取価格がつく場合もあります。
ただし、買取価格は物品の状態によって大きく左右されるため、過度な期待は禁物です。
業者を選ぶ際には、買取実績や対象品目の幅広さも確認要素として加えることで、より経済的な片付けにつながります。
分割払いにする
清掃費用をまとまった額で支払うのが困難な場合は、分割払いに対応している業者を選ぶことで月々の負担を軽減できます。
ゴミ屋敷の清掃費用は数十万円に及ぶケースも多く、一括での支払いが家計に大きな負担となる場合があります。
分割払いを利用すれば、月々の支払いに分散できるため、無理のない資金計画を立てられるでしょう。
多くの業者でクレジットカード決済や分割払いシステムに対応していますが、対応状況や分割回数の上限は業者によって大きく異なります。
見積もりを依頼する際は支払い方法についても詳しく確認し、自分の経済状況に適した業者の選択が重要です。
事前に分別をしておく
可能な範囲で事前に分別作業をしておくと、業者の作業量が減るため、結果的に費用を抑えられます。
清掃業者の料金は作業時間と人員数によって決まるため、依頼者が事前にできる作業を済ませておくことで大幅なコストダウンが期待できるでしょう。
具体的には、明らかなゴミの処分・衣類の仕分け・書類の整理・軽い物品の移動などがあげられます。
体力的に可能な範囲で事前に物を分別することで、経済的な負担を軽減させましょう。
まとめ
ここまで、ゴミ屋敷から引っ越すための方法や業者へ依頼した際の流れ、ゴミ屋敷から引っ越すときの注意点について解説しました。
ゴミ屋敷からの引越しは大変そうに思えますが、適切な手順を踏めば解決できる問題です。
多くの業者で無料見積もりや相談を行っており、現在の状況を正直に伝えれば、最適な解決方法を提案してもらえます。
1人で悩まずに、まずは専門業者への相談から始めてみてください。
適切な業者のサポートを受けて、清潔で快適な新居での生活を実現させましょう。